パンパイプと共に

熊本からパンパイプ(パンフルート)にまつわる色んな出来事や雑感を綴っていきます

タンギング考

フルート吹きから見たパンフルートタンギング考です。

タンギングには、強いタンギングから弱いタンギングまでの何種類かと、しない方法があります。

しないのはタンギングではない、と突っ込まれるでしょうが、パンフルートには発音の際に「フッフッ」とか「フー」という吹き方があります。

強いタンギングは、アパチュア(前の書込み)に舌の先を当て、口腔内の圧を高めた状態で舌を勢いよく引きます。口の動きは「プッ  プッ  」とか「プー」という感じですが、スタッカートの場合、音はポンポンと聴こえるのが私の理想です。ポップコーンという曲がありますがあのイメージです。ホラ・スタッカートになるとテンポ速いしダブルタンギングになるので、今のところこのタンギングじゃ吹けないな。でも出来るだけ舌を先に出した方が音のキレは良いのでどこで折り合うか練習ですね。

テナー管の場合、Gから下の低い音は、アパチュアも大きくなるし、舌を引いただけではスタッカートにならないので、横隔膜を使って息の量と速度を上げます。あまり練習すると腹筋が痛くなりますよ(^^)

弱いタンギングは、発音の際の舌の位置を、歯の裏か上顎にするのですが、「トゥー」と言った方が分かりやすいかな。

曲の出だしで発音を小さい音で丁寧に始めたい時、私はアパチュアを閉じ、舌は使わないで口腔内の圧力を加え、アパチュアを開けてぽっと息を押し出すようにします。音の輪郭はクリアだけど耳障りではない発音を目指して。イメージとしては「ポー」です。言い換えれば、タンギングしない吹き方のきっかけをアパチュアでするというのかな。G線上のアリアの出だしなどにいかがでしょうか(^^)

Popcorn  Kegyeさんの演奏で