パンパイプと共に

熊本からパンパイプ(パンフルート)にまつわる色んな出来事や雑感を綴っていきます

パンフルートの調性

 パンフルートはほとんどがト長調・G管ですが何故でしょうか。ギリシャでのピタゴラス音律の流れではないかという話があります。パンフルートは起源が古い楽器ですからね。

 私個人の勝手な妄想では、ルーマニアでのパンフルートの発展期に、一緒に演奏するバイオリンなどの弦楽器に合わせやすい事もあったのではないかと思います。バイオリンは調弦する音程からト長調ニ長調のシャープ系?の曲だと音が良く響くらしいですね。

 あるいは、フルートの原型であるフラウト・トラヴェルソニ長調・D管だった事も関係あるのかな?そういえば、現代のC管フルートもシャープ系の曲が吹きやすいと思います。フルートにとってC#は不安定な音で緊張感があるため、それがニ長調に合うのではないかと思います。

 基本的にパンフルートはどの楽器でもチューニング可能なのでどの調性でも対応できるはず。不安定な音も上手い人にはないでしょう。(私は全ての半音が不安定ですが笑)

 私が使っているBrad Whiteさんのパンフルートは購入時はハ長調・C管です。その音域がフルートと同じこともあり、そのままC管で吹くことが多いのですが、G管とF管にチューニングした楽器でも練習しています。私が知る範囲では、ミシェル・ティラボスコ(Michel Tirabosco)さん、マタイス・クーネ(Matthijs Koene)さんはC管で吹くことが多いようです。