これは何ちゃって試作第一号(改)です。真竹製18本 G管
前回、温度変化が音程に影響する範囲を計算上で確認してみましたが、実際にはどうなのか簡単な実験をしてみました。
実験方法
試料:試作第一号(改)パンフルート😁
人肌条件:試料を上衣の内側に20分入れる(体温で暖める)
寒冷条件:試料を庫内温度7℃の冷蔵庫(室)に20分入れる
測定装置:YAMAHA TDM700 チューナー
測定方法:試料のA管(室温24℃、440Hz±0セントにチューニング済)を使用する。歌口のエッジに息を当てる時、発音可能な一番上向きにした状態で音程が安定してから始めの5秒間の値を読み取る
結果
室温24℃の室内において、人肌条件ではA 440+25セント、寒冷条件ではA440-20セントであった。寒冷条件の後そのまま室温に置いておくと約30分で±0まで上昇し、その後は変化しなかった。
考察
寒冷条件は人肌条件に比べて45セント音が低かった。さらに寒冷条件は試料を室温に置いておくと30分後には回復した。試料の温度が違うだけで45セント変化したことから、チューニングする時は楽器を演奏時の温度(外気温)に一定時間置いておいた方が望ましいと考えられる。また、楽器の温度だけでなく、冬季の暖房や夏季の冷房等による外気温の影響も考慮する必要があると考えられる。
試行数1回の突っ込み所満載の素人実験です。しかし、チューニングの時、気温や楽器の温度にも気を配りたいものですね。
パンフルートのチューニングには温度以外にもっと難しい問題があって、どこに行くのか、まだまだ彷徨ってます。