パンフルートは、材質、左右の向き、歌口の形状、管数、管の太さ・厚み、調など統一されたものはなく、バラツキが大きい楽器です。
古くは、イングランドのバイキング、古代ギリシャ、メソポタミア、オスマン帝国、インド、中国、南米そしてオセアニアの各地域でパンフルートの原型を見ることができるように、統一した規格のないまま受け継がれてきた民族楽器といえます。
現在ルーマニアに伝承された楽器の様式と奏法が日本にも伝わっていますが、それは完成度の高いもので他に類をみないのではと思います。
それでも、楽器もいろいろ。そして、吹き方もいろいろ。
パンフルートでは、フッフッとタンギングなしで吹くことがあります。一方、オーケストラでフルートを吹く時は、縦の線を揃えるためタンギングは必須です。さすがにバロックなどの西洋音楽を吹く時は、アレンジものは別として、パンフルートでもタンギングした方が聴きやすいですね。
しかし、タンギングしない吹き方で、心を動かされる素晴らしい演奏もあります。
結局、パンフルートという楽器で何を表現するのか、なんでしょうね。
だから、持ち方や吹き方は自由でいいのではと思います。
その方がそれぞれの個性があって面白いし、その方が楽しいなあ。
昔、フルートの先生から(小出先生ではありませんよ笑)さんざん指導された反動かっ!でもいろいろ教えてもらったのはためになっている(^^)
好きなパンフルート奏者の一人、ティラボスコさんも吹いている GIBONUS テナー C管
Brad Whiteさんのフロリダの工房 http://panflute.net/shop/index.html
から買ったんだけど、これだけポーランド製になってます。
今のところこれが1番吹きやすいなあ。