シャアではありませんよ。フルートの息漏れの音のことです。シャーという音があると下手に聞こえるので初心者にとっては共通した悩みの一つではないでしょうか。
私的には少しくらいシャーがあっても楽器が鳴っていれば、ホールの1番後ろの席まで音が届くしそれほど耳障りでもないと思っています。
でも、シャー少ない方がフルートはいいですよね。そこでいかに息漏れを無くすか、漏れてるということは効率が悪いということ。フルートは管楽器の中で最も息が大変という人もいるくらい肺活量が必要な楽器です。
効率をよくするために、歌口の向こう側のエッジにアパチュアを出来るだけ近づけるよう言われます。そうすると歌口のエッジ以外に漏れる息が少なくなります。例えば、リコーダーやオカリナが息漏れの音がほとんどしないのは「倍音」のところでみたように、余分な周波数の音がないからですが、構造的にも歌口のエッジと息が出る所の距離が近いので息の効率も良く、ピュアな音が出るのです。
パンフルートは構造上フルートのように歌口に唇を押さえつけて吹けない(1つの管だけだったら可能だけど)のですが、このシャーこそが逆にパンフルートの持ち味でもあると思います。シャーが多い音は「倍音」の所の図のケーナ の音のように、一つの音が東京タワー🗼のように尖ってるのではなく、富士山みたいな裾野が広いイメージの音ですが、これは倍音とは関係ないのでしょうか?
上の方は、私が持っているパンフルートでシャーが最も多い楽器。下は最も少ない楽器のドの音です。若干ですが、第2倍音の右側と、第6倍音よりも高音域で差があるように見えます。倍音間の音がある、つまり倍音以外の音もある方がシャーが多いのですかね?
それから、シャーが少ない方が第2倍音と第4、5倍音が鳴っているように見えますがどうなんでしょうか?よく分からないのですよね。倍音とシャーは多分、相関はかなり低くて独立した変数だと思うのですが、どうでしょうか?ハスキーボイスの歌手を倍音が多いとよく聞きますが‥‥
いずれにしろ、シャーはフルートでは嫌われ者ですが、パンフルートではシャー様です😁
ということで、肺活量の少ない人にとってはパンフルートはフルート同様に過酷な楽器かもしれませんが、それでも少しでも効率よく鳴らす練習をしなければいけませんね。はい、私がです。(私は肺活量多い方ですがパンフルートは息がきついです)