パンパイプと共に

熊本からパンパイプ(パンフルート)にまつわる色んな出来事や雑感を綴っていきます

ロングトーンはなぜ必要か

毎日の練習で退屈なのがロングトーン。でも大事なんですよね。 アンドレアさんから習ったロングトーンは2種類あって、基本は一定の音程、音色、音量で音を長く伸ばすロングトーン。 この基本のロングトーンは、曲の中で長く伸ばす音を吹く時に必要ですし、長…

楽器の左右の向き

市販されているパンフルートの多くは左高音です。ルーマニアタイプというのかな?一方で、右高音は中国や台湾に多く、ショップによっては左手用と表記してあります。 初めてパンフルートを買う時、どちらにしようか迷いました。今まで使ってきた鍵盤楽器やハ…

音の終わり方〜リリースしない

パンフルートは息を歌口に直接当てて音を出すエアリード構造です。オカリナやリコーダーもエアリード構造ですが、歌口に当てる空気の量が一定なので音の終わりで音量を下げようとして息のスピードを下げると音程も下がります。その点、パンフルートは息を出…

運口と運手の組み合わせ

パンフルートの入門用の教則本には、音の移動をするのに初めのうちは首を動かして、つまり口の方を歌口に運んで練習するように書いてあります。そして、以前の記事「運口⁉︎」の中で口を運ぶ難しさを書きましたが、速い曲を練習しだしてから「運手」の重要性…

今年の目標

今年は日本のパンフルート界を盛り上げるひと笛になりたい、ということで 自分のスキルアップ YouTubeでの発信 リモートでの超々初心者講座 などに取り組みたいと思います。 本年もよろしくお願いします。

パンフルートの調性

パンフルートはほとんどがト長調・G管ですが何故でしょうか。ギリシャでのピタゴラス音律の流れではないかという話があります。パンフルートは起源が古い楽器ですからね。 私個人の勝手な妄想では、ルーマニアでのパンフルートの発展期に、一緒に演奏するバ…

アンドレア・キーラさんのオンラインレッスン

「パンフルートの小さな家」のあやまんさんから刺激を受けて私もレッスンを受けちゃいました笑 アンドレアさんと同じくウィーン在住の香山(こうやま)さんという声楽のレッスンも担当される方に通訳してもらいながら。 アンドレアさんは優しい方で、こちら…

シャーは非整数次倍音⁉︎

倍音のことを調べていたら非整数次倍音という言葉がありました。タモリさんと黒柳徹子さんの対談の中にも出てきます。 非整数次倍音とは倍音以外の音を指すようで、前にも書いたパンフルートの音のシャーに当てはまるようです。言葉だけ聞くと整数倍以外の倍…

不器用の一心

映画の「ラーメン食いてぇ!」の中で「不器用の一心に勝る名人なし」という言葉が出てきます。 元々はある宮大工さんが言った言葉らしいのですが、パンフルートの練習をしていると自分の不器用さを自覚します。 それなのに「一心」もない。若い頃は一心不乱…

「猫会議」

熊本のお隣、大分在住のパンフルート奏者 麻生恭子さんのパンフルートユニットarcadiaによる音楽絵本「猫会議」が癒されます。 https://youtu.be/Db4Ul_t2rTc 麻生さんはプロのフルーティスト。パンフルートもお上手です。YouTube動画の説明によると、吹き方…

エイケントリオの素晴らしき世界観

エイケントリオの新しい映像作品が公開されました。 https://youtu.be/hGwHbujzGrk 収録曲は、 この地球に生まれて、Blue&White、入り江、新日本探訪のテーマ 豊かで心にしみる音色と美しい映像がエイケントリオの素晴らしい世界観へいざないます。 私のめざ…

エイケンさんのパンフルートライブのご紹介

エイケンさんは新日本探訪のテーマでも有名な日本を代表するパンフルーティストです。 秋の夕暮れ〜【パンフルートライブ】パンフルート 岩田英憲シンセサイザー きくちレイコ ◆2020. 10/26(月)pm5:00〜6:00 (開場pm4:45) ●カフェ ザ ブリックス[呉市立美術…

ハーモニー

マタイス・クーネ(Matthijs Koene)さん達による マタイ受難曲からアリア AUS LIEBE WILL MEIN HEILAND STERBEN : Bach BWV244 https://youtu.be/NNmLNK_c7oc が素晴らしい。 ソプラノ独唱、パンフルート、それにアコーディオンの組み合わせなので、最初は…

しばらく固定ドに

今まで移動ド、つまりどんな調の曲でもドレミの階名で練習していました。これはこれで、曲想を付けるとき純正率で理解しやすいという利点と、耳コピする時や移調して吹く時に便利なのです。 しかし、未だに口と管の位置がピタッと定まらないストレスを感じて…

パンフルート用飛沫防止装置

日本パンフルート協会の中村会長から、誰かパンフルート用の飛沫防止装置を作れないかとお尋ねがあったので、前から考えていた事もあり作ってみました。 考えられる条件は、軽量で着脱が容易、演奏に影響しないこと。そこで隙間テープ、クリアホルダーを使用…

Stefan Stanciu さんのレッスン

明日9/14から Stefan Stanciu さんによる無料レッスンがYouTube上に公開されるそうです。 呼吸法からスタッカート、ビブラートなど全11回。英語なので良かったけど正確に聞き取れるか心配です。 STEP BY STEP GUIDE があって27€+送料。 詳細は https://yout…

トリル

フルートだと指を小刻みに動かせばいいし、音によってはトリルキーという便利なメカも付いてますイイナ。 それでも、2つの音がびっこ引かないようにしたり、音量や音色を揃えるような練習は必要なんですが。 さて、パンフルートはというと、これがまた難しいの…

ソウルパッチ

スケールを何回も練習していて、唇の下の髭を剃った跡が歌口と擦れて痛くなった時、ふと思い出したのが忌野清志郎さん。 生前、彼は唇の下の髭を伸ばしていましたが、レイ・チャールズを真似したとか、顔の彫りが深く見えるようにと言っていたように思います…

ダブルタンギング

あやまんさんのブログ「パンフルートの小さな家」の中で、ダブルタンギングでスケール(音階)の練習をする話があります。それまでダブルタンギングでスケールの練習なんかしたことなかったので、目から鱗!やり方を教わってからは毎日やってます。tuku tuku…

精霊の踊り

もう30年以上も前の話です。熊本に吉田雅夫先生を招いてフルートオーケストラの演奏会を開きました。 その時、吉田先生にソロを吹いていただいたのがグルックの精霊の踊りです。 伴奏は、アルト管やバス管を含む30本位のフルートオーケストラで、指揮は私が…

タンギング考

フルート吹きから見たパンフルートのタンギング考です。 タンギングには、強いタンギングから弱いタンギングまでの何種類かと、しない方法があります。 しないのはタンギングではない、と突っ込まれるでしょうが、パンフルートには発音の際に「フッフッ」と…

アンブシュアが違う

パンフルートを始めてまる2年と少し経ちました。たま〜にですが、パンフルートとの一体感を感じる時があります。それはフルートのアンブシュアとの違いをはっきり意識してからです。 フルートのアンブシュアは、前にも書きましたが、シャーを減らすために歌…

梅雨の時期のパンフルートあるある

梅雨はまだまだ開けそうにないですね。 この時期のパンフルートネタとしては、まず湿気で運口がうまく滑らないことですね。 特に、歌口と唇(とその下)が接する部分の摩擦が大きくて、無理すると皮膚が痛みます。 師匠から教わったのは、オイルか白い粉(^^)…

パンみちゅさんの新しいアクセサリー

パンみちゅさんのアクセサリー、新作が出ました❗️ アクセのお求めはこちらから https://minne.com/@mso-micyurun

ヴィブラートの掛け方

パンフルートは、フルートと同様ヴィブラートによって積極的に曲想を付けることができる楽器だと思います。 maestro Zamfir を始めとして多くのプロがヴィブラートをかけて叙情的に奏でる音色は素晴らしいものです。 パンフルートのヴィブラートの掛け方には…

横の線

パンフルートの音の終わり方ですが、フルートの音の終わり方と同じように扱えます。 同じ空気を振動させる楽器(エアリード構造)でも、オカリナやリコーダーは音の最後を切らずに吹きながらそのまま終わると音程が下がってしまいます。それは歌口に吹き付け…

縦の線

縦の糸はあなた〜ではなく、縦の線はざっくり言うとリズム、横の線は音程。 アンサンブルでは縦横を揃えるのが基本ですが、一人で演奏するときも大事ですね。 maestro Zamfir や私の師匠の凄いところは、横の線が合うのはもちろんですが、縦の線がズレている…

今井勉さんの1オクターブのパンフルート

今井さんから組み立てキットが送られて来たので感想など。 管はすでに音が鳴るまでできています。薄い板と紐で固定した後、化粧紙を巻きつけて完成。 説明動画がYouTubeにあるのでそれを見ながら作れば難しくはないけど、紐結びは多少自己流です笑笑。 ドか…

シャー⁉︎

シャアではありませんよ。フルートの息漏れの音のことです。シャーという音があると下手に聞こえるので初心者にとっては共通した悩みの一つではないでしょうか。 私的には少しくらいシャーがあっても楽器が鳴っていれば、ホールの1番後ろの席まで音が届くし…

ダイバーシティを認め合う

パンフルートは、材質、左右の向き、歌口の形状、管数、管の太さ・厚み、調など統一されたものはなく、バラツキが大きい楽器です。 古くは、イングランドのバイキング、古代ギリシャ、メソポタミア、オスマン帝国、インド、中国、南米そしてオセアニアの各地…